こんにちは、豆腐ラボです。
沖縄を代表する食品メーカー「まえさと」が作っている豆腐。「ゆしとうふ」は沖縄を代表する豆腐の一つです。
まえさと<ゆしとうふ>
沖縄の大手食品メーカー「まえさと」が作っている豆腐です。ゆし豆腐ってのは、沖縄独自の豆腐で、本州でいう「おぼろ豆腐」に近い食べ物。
通常は、食堂なんかで、大きい器に入れられて出される食事の一つです。石垣島には「比嘉とうふ」っていう朝早くから営業している豆腐屋さんの人気メニュー。
朝ごはんがわりに食べられる豆腐です。
ゆし豆腐とは?
ゆし豆腐ってのは、沖縄の豆腐の一つです。沖縄には「ゆし豆腐」「島とうふ」「豆腐よう」と言ったオリジナルな豆腐製品が数多く売られています。
豆乳ににがりを入れて固めたばかりのモロモロな状態も豆腐を「ゆし豆腐」と言います。「ゆし豆腐」を木枠に入れて、重石を乗せて固めると「島豆腐」。島豆腐を発酵させて作るのが「豆腐よう」です。
沖縄の食文化を知るとわかるんですが、「さつまいも」を主食とした食生活だったため、「タンパク質」が少ない生活でした。
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豚が伝来してからは豚食文化が浸透し始めますが、豚は高価な為、庶民は食べられません。
一般的な人が食べれたタンパク質は、<魚>、<大豆>など。魚から作られる「かまぼこ」や、大豆から作られる「豆腐」が重要なタンパク源でした。
沖縄では市場に行くと、1kgほどの大きさの豆腐が売られていたりもします。人々の生活に根ざした食べ物で、沖縄の人々の健康長寿を支えてきた食べ物です。
近年では、スーパーフードとして海外からも注目されている豆腐。
沖縄に豆腐の種類が多いのも、タンパク質をより美味しく楽しんで食べたい!っていう思いからじゃないかと思います。
ゆし豆腐は、そんな豆腐の食べ方の一つで、沖縄では、大きな丼に入れて温かくして食べるのが一般的です。ご飯のおかずとして食べられる「ゆし豆腐」は朝ごはんにぴったりな食事です。
甘みのある「おぼろ豆腐(寄せ豆腐)」
まえさとの<ゆしとうふ>は、大豆の甘みを強く感じる「おぼろ豆腐」です。一般的におぼろ豆腐は、作りたての熱々を食べるのが美味しいんですが、まえさと<ゆしとうふ>は冷やしても美味しい豆腐です。
逆に、冷やすことによって、甘みを強く感じることができるようになります。にがりも「塩化マグネシウム系」のにがりが使われているようで、マグネシウムの風味をほのかに感じる味がします。
豆腐自体のクセは強くなく、上品な味を楽しめる豆腐。数値化してみると、
【味】★★★★☆
【旨味】★★★★★
【口当たり】★★★★☆
【硬さ】★★☆☆☆
と言った具合。甘みがある豆腐なので「冷奴」で食べることをおすすめします。水切りをして、炒め物にしても美味しい。豆腐に、トマト、卵を混ぜて軽く炒めてパンに乗せて食べると美味しい豆腐です。
スーパーで買える「ゆし豆腐」
まえさと<ゆしとうふ>はスーパーで買える珍しいパック豆腐です。ゆし豆腐っていうと、ほとんどスーパーには置いていません。置いてあってもビニール袋に入れられて売られているのが一般的。
パック入りの「ゆし豆腐」は非常に珍しいです。
沖縄に行った時は、買ってみて「ゆし豆腐」の雰囲気、風味を楽しんでみてください。パックを開けてそのまま食べる食べ方でも全然美味しい!大豆の甘み、旨みをダイレクトに感じられる豆腐です。
ちょっと一手間かけれるなら、鰹出汁のスープ(だしの素+醤油でOK!)を作って「ゆし豆腐」を浮かべるとご飯にぴったりなお吸い物として食べれますよ!
じゃあ、またね