こんにちは、豆腐ラボです。
「厚揚げ」っていうと、豆腐とは関係ないように思いますが、厚揚げは豆腐を油で揚げて作られています。豆腐を揚げたものが厚揚げ。
地域によっては、「生揚げ」や「あぶらげ」と呼ばれることもあります。厚みのある豆腐を揚げたものです。
今回は、簡単な厚揚げの作り方と厚揚げの美味しい食べ方を紹介していきます。これであなたも厚揚げ通。1分で作れるビールのおつまみに使えるレシピです。これを知っていると、一目置かれること間違いなし!
厚揚げの作り方
豆腐の表面を水切りして180度の油で揚げる。揚げる時に油の下に沈むので、掬えるような工夫が必要です。水分が多い「きぬ豆腐」を使うと中がツルンとした食感になり、「もめん豆腐」を使うと噛みごたえがある厚揚げになります。
もめん豆腐を使った方が、表面もキツネ色にこんがり揚り、カリカリの食感を楽しめます。きぬ豆腐を使うと揚げ色は薄いですが、表面の皮と中のしっとりさが食感の良いコントラストとなります。
あまり水分が多すぎると、揚げている最中に内側の水分が急に蒸発して爆発してしまうので注意が必要です。
厚揚げの食べ方
一手間を加えると格段に美味しくなります
食べ方としては、スーパーで買ってきた厚揚げをそのまま食べるのではなく、フライパンに薄く油をしき、もう一度揚げてから食べるのをオススメします。
どうしても、袋やパックに入っていると、中の水分が表面に出てきて、ベチャッとしちゃいます。厚揚げ本来のカリカリ感がなくなってしまうのでカリカリを復活させるためにも、もう一度、揚げる一手間を加えてもらうと、さらに美味しく食べれます。
揚げたてを、そのままが一番
二度揚げした厚揚げに、すりたての大根おろしをのせて醤油をひと垂らし。それだけで立派な一品料理の完成です。ちょっと贅沢に食べたい場合は二度揚げする時の油を「ごま油」を使うと揚げにごまの香りがついて、さらに香ばしくなるので、試して見てください。
揚げの上にのせるのは大根おろしではなく、刻んだ万能ネギをたっぷりとのせてもいいですね。小口切りにした万能ネギとすりおろした生姜をちょいとのせて、醤油をたらす。ビールが欲しくなる一品です。
煮物との相性もバツグン
また、煮物との相性も抜群です。煮汁の中に揚げから出た旨味、油が溶け出し、揚げには煮汁の旨味がジュワッと染み込む。冬の寒い時期にハフハフと口の中で踊らせて食べるのが贅沢ですね。
ベトナムでは炒め物としても活躍
ベトナムにも厚揚げがあり、トマトと炒めることが一般的なようです。炒め物にも使える厚揚げ、お肉の代わりとして使うとヘルシーですね。
お子さんのおやつに厚揚げいかがですか
何の料理にも相性バツグンの厚揚げ。地域によっては座布団のような厚揚げを作っているところも多くあります。田舎育ちのイイダの母はお祭りになると神社でお母さんたちが集まって厚揚げを炊いてくれた。それを並んで一切れずつもらうのが嬉しかったと話していました。
ちょっと前の日本では厚揚げがご馳走だったんですね。自分も子供の頃、煮物に入っている厚揚げだけ食べて怒られた記憶もあります。子供の頃は油で揚げたものや脂身が好きだった子供でした。
最近では肉が安く手に入るので、肉ばかり食べるお子さんも増えてきているかもしれませんが、厚揚げは豆腐を揚げたものなので、植物由来の成分が多く含まれています。肉も必要ですが、肉ばかりの子供には厚揚げを代わりに食べさせて揚げてはどうでしょうか。
カツオ(鰹だしの素でOK)をベースに出汁をとり、醤油を少々、砂糖をたっぷり入れて厚揚げを煮ると、お子さんの大好きな味に仕上がりますよ!厚揚げを食べて健康にスクスクと育ってほしいですね。
じゃあ、またね