豆腐屋さんが言う「大阪型(おおさかがた)」ってなんのこと?


こんにちは、豆腐ラボです。

豆腐には、「大阪型」「京型」「16号」などの種類があります。

「はぁ?なんのこと?」って思いますが、実は、コレ。豆腐屋さんの「専門用語」なんです。

今回は「大阪型」について解説します。

 

大阪型

 

 

パックの形の種類

「大阪型」ってのは、豆腐のパックの大きさのことなんです。上の写真のような形の豆腐が売られているのをみたことがありませんか?

この横に長い「長方形」の形をしたのが「大阪型(おおさかがた)」と呼ばれる種類の豆腐です。

上から見ると「長方形」の形をしていて、横から見ると、底が深い。

 

 

この形が「大阪型」と呼ばれる豆腐です。

 

大阪型の特徴

ズシッとした形の豆腐が「大阪型」の特徴です。上から見たら長方形ですが横から見ると正方形に近い形です。

断面が正方形の横に長い立方体。それが「大阪型」の豆腐。

 

大阪型の豆腐は1丁(1個)400g前後の大きさのものが多いです。

豆腐は1丁300g〜400gのものが多いので、大阪型の豆腐は大きい部類に入ります。気前がいい豆腐。男前なキップのいい豆腐が大阪型です。

 

 

なぜ大阪型?

なぜ、大阪型というのかは不明です。

 

大阪には豆腐屋さんが多く、大阪の豆腐屋さんが好んで作った形だからって意味があるのかもしれません。

豆腐は地域によって食べられ方、使われ方が違うので作られる形、好まれる形が変わってきます。大阪では、お正月の雑煮に「焼き豆腐」を入れる風習がある地域もあります。

雑煮に「豆腐」なんて信じられないかもしれませんが、地域によって食文化ってのは違います。

豆腐も、地域地域で、食べられ方、加工の仕方に地域差が大きく出てきます。

地方、地方の豆腐、豆腐加工食品を調べていくと「えっ、こんな食べられ方してるの!?」ってものも多く見つかったり。

豆腐は調べれば、調べるほど、深い食べ物です。

 

 

大阪型の豆腐の使い方

大阪型の豆腐は大きい塊の豆腐なので、大きいまま使うのに適しています。

冷奴も大阪型の豆腐を使って作ると、立体的な大きな冷奴を作ることができます。皿の上に乗せると、存在感抜群。

「今日の冷奴は、食べ応えあるねぇ」なんて言われること、間違いなしです。

 

大阪型の豆腐も「きぬ豆腐」「もめん豆腐」と2種類あります。最近は用途別の「鍋用とうふ」と言われるとうふも売っていますが、基本「きぬ」と「もめん」の2種類。

 

 

大阪型の「きぬ豆腐」は容量が大きいので、麻婆豆腐に使うと3人前ぐらい簡単に作れます。たくさん使いたい時に大阪型の豆腐を選ぶのがおすすめです。

 

 

大阪型の「もめん豆腐」は大きくしっかりした硬さがあるので、田楽、豆腐ステーキなどに最適です。

スライスすると、とうふ田楽にピッタリな長方形の形に切ることができます。割り箸を刺して、コンロで炙り、甘辛く味付けした味噌を塗れば「とうふ田楽」の完成。

豆腐ステーキを作るときは、スライスした豆腐を布で拭き、表面の水気をとる。水分を取ったら、全体的に軽く小麦粉をまぶしてから焼くと型崩れしにくくなりますよ。

 

 

まとめ

「大阪型」は豆腐の形の呼び方の一つです。

長方形の立方体状を「大阪型」の豆腐と呼びます。400g前後の重さがある豆腐で、存在感抜群です。

切っても大きな塊の豆腐ができるので、たくさん使いたい時、田楽などの大きな形で使いたい時に選ぶといい豆腐です。

 

 

形が違うだけなので、味、食感は普通のもめん豆腐、きぬ豆腐と同じです。使う目的によって買う豆腐の形を選んでみてください!

 

 

じゃあ、またね


EDA
元豆腐職人のレシピ開発者。豆腐屋で6年修行。本格的な手作り豆腐作れます。Twitterでは365日の豆腐ダイエットに挑戦中!ダイエットに興味がある方はTwitterもチェックしてください!

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