こんにちは、豆腐ラボです。
豆腐についている賞味期限って気になりますよね?
本記事では、
「豆腐の賞味期限切れてても大丈夫?」
「豆腐の賞味期限切れって何日ぐらい?」って質問にお答えします。
本記事を読むと、
POINT・豆腐の賞味期限がわかる
・豆腐の賞味期限の日数がわかる
・賞味期限切れしそうな豆腐の保存方法がわかる
6年間、豆腐職人をしてきた経験に基づいた情報です。
今回は「豆腐の賞味期限」について解説します。
豆腐の賞味期限
豆腐の賞味期限は短いです。
豆腐を作っている会社によって期限の付け方はバラバラです。
一般的に、豆腐の賞味期限は「製造日+3日〜4日」なことが多いです。
豆腐の賞味期限の決め方は、菌が増加する期間を計算してつけていることがほとんど。
具体的には、豆腐を作った後に、10個ぐらい、菌検査に出し、菌の増え具合を調べます。
作った日の菌数、1日後の菌数、2日後…8日後…などと、同じ条件で作った豆腐の菌数がどのように増えてくのかを調べるんです。
菌検査をするのは、食べても大丈夫な日数を見つけるためです。
検査結果が出た後に、豆腐を作っている会社が、「このくらいなら大丈夫だろう」という日にちを賞味期限にします。
「作ってから7日間、大丈夫だったよ」って検査が出たとしても、安全を考えて「作ってから4日」の賞味期限をつける場合もあれば、「作ってから5日」の賞味期限をつける場合もあります。
賞味期限の付け方は、豆腐を製造する会社さんに判断が委ねられています。
豆腐は賞味期限が短い
豆腐の賞味期限は、菌の増え方によって違うので、豆腐の種類、豆腐の作り方の違いで、賞味期限も変わってきます。
もめん豆腐のように、水に入っている豆腐の賞味期限は短いし、充填豆腐のように「熱湯で加熱処理をして作る」豆腐は賞味期限が長くなります。
一般的には
賞味期限が短い:きぬ豆腐、もめん豆腐、ざる豆腐
賞味期限が長い:充填豆腐
見分けるポイントは、豆腐のパックに水が入っているか、入っていないかです。
水が入っている豆腐は、賞味期限が短く、
水が入っていない豆腐は、賞味期限が長い傾向にあります。
賞味期限と消費期限の違い
豆腐のパックを見ると、「賞味期限」と書いてあるものや「消費期限」と書いてあるものがあります。
食品表示法では、
・食べ物には「賞味期限」もしくは「消費期限」をつける
・「賞味期限」や「消費期限」は製造会社が設定する
などのルールがあります。
昔は、製造から期限が長いものを「賞味期限」、
製造から期限が短いものを「消費期限」としようという会社が多かったようです。
ですが、最近では、「賞味期限」に統一しようとか、腐敗しやすい商品は「消費期限」にしようとか、会社ごとの独自のルールで決めていることが多いです。
どちらを使っていても、基本同じです。
「賞味期限は、美味しく召し上がる期間で、少しくらい切れていても大丈夫だよ」なんて言う人もいますが、それは間違いです。
「消費期限」だろうが、「賞味期限」だろうが、期限が切れた商品には、菌が増えている状態になっています。
お腹を壊すぐらいならいいですが、食中毒が起こる可能性もあるので、賞味期限切れの豆腐は、食べないでください!
豆腐の賞味期限の日数
豆腐の賞味期限の日数は、水の入っている豆腐で「製造日+3〜4日」、
充填豆腐で「製造日+7〜9日」のことが多いです。
と言うのも、水の入っている豆腐と、充填豆腐は、作り方や豆腐の環境が違うので、違いが出てきます。
出来るだけ期限が長い豆腐を買いたい場合は、「充填豆腐」を買うことをおすすめします。
豆腐の保存方法
また、豆腐の賞味期限は、豆腐の保存方法でも変わってきます。
豆腐の保管方法は、
・冷蔵庫保存(18℃以下)
・豆腐のパックに穴を開けない
ことが大事。
「賞味期限切れるまで、4日ある豆腐」でも、シンクの上に常温で置いておいたり、パックが破れていたりすると、賞味期限はもっと短くなります。
と言うのも、常温で保存したりすると「菌が増えやすいから」なんです。
菌が増えると、豆腐は腐ってしまいます。
腐らないまでも、人間に毒のある成分を出す菌もいます。
菌自体がお腹を壊す原因になるだけではなく、菌が作る成分が体調を崩す原因になることもあるんです。
なので、豆腐を購入したら、賞味期限にかかわらず、きちんと保管しましょう!
ちなみに、菌が増える条件は、
・温度が高い(25℃〜35℃)
・水分が豊富
・栄養分(糖分)が豊富
豆腐の場合、水分、栄養分が豊富なので、「温度」でコントロールする必要が出てきます。
なので、冷蔵庫保存が一番最適です!
豆腐の賞味期限切れ
豆腐の賞味期限切れは、食べないでください!
菌が大量に発生しているので、体調を崩す原因になります。
酸っぱくなければ、大丈夫だとか、ヌルヌルしてなければ大丈夫だとか言う人もいますが、安全面を考えて「期限切れは食べない」を守ってください。
特に、大腸菌が増えやすい商品でもあるので、賞味期限切れを食べると、胃や腸にダメージを受ける可能性があります。
食中毒の原因になる可能性もあるので、賞味期限切れは廃棄してください。
賞味期限切れしそうな豆腐の保存
賞味期限切れしそうな豆腐を見つけた時、やった方がいいことが2つあります。
その2つは、
・食べる場合は、加熱調理して食べる
・保存する場合は冷凍する
加熱調理する
賞味期限切れが近い場合、食べるときは加熱調理をして食べることをおすすめします。
理由は、作りたてに比べて、菌が増えている可能性があるから。
新しい豆腐より、時間が経った豆腐は菌の数が間違いなく多いです。
水分、栄養分が豊富なので、どうしても、菌が増えやすい食べ物でもあります。
「賞味期限が、あと1日あるから冷奴で食べよっと!」って、思うんですが、生で食べる場合は、出来るだけ新しいものをおすすめします。
特に、一度パックを開けてしまった豆腐や、賞味期限が近くなった豆腐は、加熱が必要!
具合的には、豆腐ステーキ、煮物、味噌汁など、加熱して食べてください!
冷凍する
一度もパックを開けていない豆腐だったら「冷凍する」のもおすすめです。
「豆腐を買ったはいいけど、冷蔵庫の奥にしまってて忘れてた!」なんて経験、ありませんか?
一度もパックを開けていない場合は、そのまま冷凍庫に放り込んで凍らせると、「高野豆腐」を作ることができます。
「パックに水入っってるけど、凍らせても大丈夫なの?」って思うかもしれませんが、大丈夫です。
凍らせた後に、流水解凍をすると、スポンジみたいな食感になり、高野豆腐になります。
※とは言っても、冷凍して時間が経ちすぎると、腐敗する原因になるので、冷凍した場合でも、早めに召し上がってください。
家庭で簡単にできる保存方法なので、一度試して見てください。
ちなみに、「きぬ豆腐」を冷凍させた方が滑らかな食感の高野豆腐になりますよ。
まとめ
豆腐の賞味期限は、
水の入った豆腐で「製造日+3〜4日」
充填豆腐で「製造日+7〜9日」で設定されているのが一般的です。
賞味期限が切れていない豆腐も、買ってきたら冷蔵庫保存(18℃以下)で保存。
賞味期限切れの豆腐は「食べない」でください!
賞味期限切れが近い豆腐も「加熱処理」して食べるのが安全。
賞味期限切れしていない豆腐を「冷凍保存」すると、「高野豆腐」を作ることができます。
じゃあ、またね