「焼き豆腐」って何に入れますか?使い方でわかるあなたの出身地


こんにちは、豆腐ラボです。

「焼き豆腐」という豆腐を知っていますか?名前の通り、豆腐を焼いて焦げ目をつけた豆腐です。なんのヘンテツもない豆腐ですが、実は焼き豆腐にまつわるお話があるんです。

作り方は簡単

豆腐に焼き目をつけるため、水気の少ない豆腐を選ぶことが多いです。表面の水分を拭いて、ガスバーナーで炙る。豆腐の中の糖分が焦げる匂いがして、豆腐に香りがつく。

ただ炙っただけでも一品として出せる料理になります。時間がたつと、表面が水っぽくなるので、炙りたてが一番。市販の木綿豆腐を買ってきて簡易ガスバーナーで炙ってみてください。すぐ出せる、お酒の肴になりますよ。

地域によって使い方が違う

関東ではすき焼き、関西ではお雑煮

そんな焼き豆腐ですが、地域によって使い方が変わってきたりするのが、とても面白いです。関東ではすき焼きに入れる豆腐として使うのですが、関西ではお雑煮に使います。年末になると、関西のお豆腐屋さんは焼き豆腐の製造に追われます。

自分も関西で修行していたため、焼き豆腐の注文が多くくると「ああ、今年ももう終わりか」と、しみじみ感じたものです。

出身は北陸のため、お雑煮に豆腐を入れるなんて想像がつきませんでした。北陸の田舎ではお雑煮と言ったら、餅を鰹だしで煮て、白味噌をといただけの味噌汁餅だけバージョンのことをお雑煮と言います。お正月は鰹ぶしを上に乗っけて「贅沢だなあ」なんて感じながら食べていました。

そんな話をすると、関東の人に笑われたことがあります。調べてみると他府県の人は豪華なお雑煮を食べていることがわかり、ギャップを感じたこともあります。お雑煮は郷土色が濃く出るお料理みたいですね。

関西のお雑煮は焼き豆腐を入れて食べるお雑煮。焼き豆腐を入れることによって香りたつお雑煮に進化する。白味噌なのは北陸と変わりませんが、焼き豆腐を入れることによって、見た目にもアクセントが出て、美味しそう。まるで白雪がお椀の中に浮かんでいるようで、風流です。

すき焼きに焼き豆腐を使うのは、やはり崩れにくいからなのでしょうね。しっかりとした豆腐に甘辛な割り下が染み込む。肉の脂と豆腐の淡白さが口の中で合わさると、何とも言えない美味しさが口の中に広がります。

糖質と脂質の組み合わせは最強

脂と糖質の組み合わせは最強に美味しいとはよく聞きます。カレーライスやラーメンがその代表的な例です。そりゃ間違いないけど、脂とタンパク質の組み合わせも負けず美味しいですよ。豆腐はタンパク質がメインの食材ですが、実は糖質も含まれています。デザートのような甘い豆腐があるのは、大豆の中の糖分のおかげ。

豆腐にはタンパク質と糖質が入ってる

麻婆豆腐や油あげなどが、タンパク質と脂質、少量の糖分が含まれている代表的な食べ物です。多くの人が好きという料理だと思います。しかも、豆腐を使っているのでカロリーを抑えることもできます。

カレーライスやラーメンを食べると太るのは食べやすいからという点もあります。カレーやラーメンは液体なので、よく噛まずに流し込めるので、多く食べてしましがちです。

その点、豆腐は食感があるので、大きく切り分けて食べると何回も噛めて少量でもお腹いっぱいになります。油あげも大量に食べるとカロリー過剰摂取になりますがそんなに量を食べられるものではないのではないでしょうか。油あげの皮を食べるときによく噛むので、少量でも食べた気になります。

すき焼きは糖質、脂質、タンパク質の宝庫

すき焼きに入れるのはそんな食べ合わせが良いからなんでしょうね。崩れず、さっぱりしているので箸休めもでき、さらに植物性のタンパク質たっぷり。そんな便利な食材が「焼き豆腐」だったのでしょう。

関東と関西の使い方に違いはあっても、料理に大変重宝される焼き豆腐。今晩のおかずの一品に「炙りたての焼き豆腐」追加してみませんか。

 

じゃあ、またね

 


EDA
元豆腐職人のレシピ開発者。豆腐屋で6年修行。本格的な手作り豆腐作れます。Twitterでは365日の豆腐ダイエットに挑戦中!ダイエットに興味がある方はTwitterもチェックしてください!

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